タイ国王崩御後のタイ旅行に際して~まとめ~
プラユット首相は服喪期間として政府機関、公務員は1年間喪に服し、国民は30日間の娯楽自粛、ナイトクラブ等娯楽施設は30日間の営業自粛を要請しています。
タイ国民の殆どは黒色の服を着用していますが悲しみを乗り越え、今は次の高みを目指し元気と笑顔が戻りつつあります。
・タイとタイ人に敬意を払い、常に彼らの気持ちを尊重しましょう。
・娯楽施設や飲食店など、変わらず営業しているところもありますが、タイ人の方の気持ちを慮り、馬鹿騒ぎなどは避けるようにしましょう。
・黒または暗めの色の服を着てお寺に参拝する時と同様に肩や膝の出たものは避けましょう。
尚、黒いリボンを喪章代わりに代用しても構わないとの事です。
▼タイ空港社(AOT)
「空港へは早めに。時間の余裕を持って行動しましょう。」
タイ空港会社は、警察と軍によるスワナプーム空港周辺の警備が強化された事を明らかにした。
これにより同空港敷地内へ入るのに時間を要するようになったとして、同社は、特に同空港から出発を予定している人は、これまでより早く自宅やホテルなどを出るように呼びかけている。
▼タイ国政府観光庁
現在タイでは、プミポン・アドゥンヤデート国王陛下のご逝去に伴い、国を挙げての服喪期間となっております。
これに際し、タイ国政府観光庁(TAT)は、タイをご訪問される皆様に通常のご旅程を継続していただけますよう希望いたします。なおこの期間中、以下の注意点をご留意下さい。
・多くのタイ国民は弔意を表すため、黒または白の衣服を着用しています。これは強制ではありませんが、可能であれば外出時には暗めの色の礼節をもった衣服をお召しになる事をお勧めします。
・不謹慎な言動はご遠慮下さい。
・観光アトラクションは平常通りですが、国葬の執り行われるワット・プラケーオ(エメラルド寺院)及び王宮は入場観光ができません。
・政府はバーやナイトクラブなどの娯楽施設に対し営業の自制について協力を求めています。なお、営業についての決定は各店舗に委ねられています。
・多くの伝統・文化行事は予定通り行われますが、お祝い事はプミポン・アドゥンヤデート国王陛下を偲ぶのに相応しい内容に変更される可能性があります。
・全ての交通機関、銀行、病院、その他の公共サービスは平常通りご利用頂けます。
・各関連機関により、タイ国民及びタイをご訪問の皆様の旅行を円滑にするため、タイ全土で安全基準の引き上げを実施しています。
・その他、ご不明な点についてはタイ国政府観光庁までお問い合わせ下さい。タイ国内でのコールセンターは1672です。
このような時期にタイ国をご訪問くださる皆様に心から御礼を申し上げますとともに、皆様の安全で快適なご旅行のため尽力して参ります。
と告知しております。
タイ政府観光庁によると、プミポン国王の死去を受けて、10月14日に予定している同庁主催によるロイクラトン(タイの灯篭流し)フェスティバルを喪に服す為、内容を質素なものに変更し開催すると発表しました。
同庁はバンコク都をはじめ、多くの県でイベントを主催や後援する事を計画していたが、北部チェンマイ県以外は全て中止にすることを決めております。
また、同庁は、同庁主催で毎年行なっているカウントダウンのイベントも今年は中止する事を決定。
現時点で同庁は、民間によるローイクラトンやカウントダウンのイベントを中止させる方針はないが、「後援などの要請には一切応じない」と明言しています。
●現在決定している今後の予定
・葬儀関係の行事が執り行われている、王宮(Grand Palace)とエメラルド寺院(Wat Phra Kaew)は、とりあえず2016年10月14日(金)~20日(木)までの一週間、特別休館となっています。
・10月15日~24日に、タイ東北部の最北の県でメコン川を挟んでラオスの国境にあるノンカーイで開催される予定だった、「ナガの火の玉祭り」は中止されました。ただし、火の玉自体は自然現象ですので見られるようです。
・11月13日~15日に開催される予定だったチェンマイのイーペン祭は中止と発表されてましたが、中止が撤回されました。
よって、11月14日に予定されている大量のコムローイ(空飛ぶランタン、熱気球)を上げる観光客向けのイベント「イーペン・ランナー・インターナショナル」は開催される模様です。
・11月14日のパタヤで開催予定だったロイクラトン祭りは中止。
・11月25日~26日にパタヤで開催される予定だった国際花火大会は中止。
・12月10日~12日にルンピニ公園で開催される予定だった「バンコク・ストリート・ショウ」は延期が決定しています。
・パタヤの年越し祝いのカウントダウン・イベント「New Year Celebrations」も既に中止が決定しています。
・現在、アユタヤの遺跡寺院に関しては、崩御された国王に捧げる期間として、来年の1月末まで入場が無料になっています。
国王が崩御され、いろいろな行事が自粛や中止が相次いでいますが、その一方で人々の暮らしに密着した市場、デパート、スーパー、交通機関、寺院(エメラルド寺院は除く)などは喪に服しながらも営業しています。
また、ナイトクラブや歓楽街は看板のネオン等は暗くしドアを閉め切っての通常営業に戻っている現況です。
現在王宮にて国王の遺体を清める仏教の伝統儀式が行われてます。
これに参加できるのはタイ王室の家族だけとなっています。
今月の28日からは一般の人々もこの葬儀に参加できます。
(1日の参加できる人数は4万人と限られています)
ちなみに100日間は僧侶の読経が毎日続くそうです。
これからプミポン国王の火葬場「プラメーン」の建設に着手する事になります。
「プラメーン」とは王族の火葬式典のための大型施設で、過去最大となる予定との事。
その為最後の別れとなる火葬の儀は約1年後となります。
通常国王が亡くなると甕のようなものにご遺体を座る形で収め、1年かけて下部より水分を取り除き乾燥させるのだが、プミポン国王の場合は生前の「自分はこの狭い中には入りたくない」と言うご意向により、現在このような形はとっていない模様。
この時期にタイ旅行を計画されていた皆様は非常に渡航の可否を決めかねている現状があると思います。
ある程度平常通りに戻っては来ているようですが心配な方、特に初めての方はこの30日間の自粛期間を避けて旅程の変更も仕方ないと思います。
タイ国際航空では今回の件で旅程の変更の特別措置も受け付けているようです。