タイ好きの旅力を高める1人旅&食べ歩きの備忘録

~調べ、体験し、いかに費用対効果の高い旅を楽しめるか。。。「旅力」を高める旅を目指して~

タイと日本の国境を越えた哀悼の心

●言葉が通じずとも心があれば●

先日のタイ、プミポン国王崩御の当日にタイから成田に到着した便を操縦していたパイロットの実際に体験したお話に大変感動いたしましたのでご紹介させて頂きます。
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こちらを日本語に翻訳した文章です。

【日本がなぜ私たちと同じように君主制を維持しているか。きっとこれが理由だ】
日本行きの便に乗っていた私たちクルーや乗客は、成田空港で悲報に接することになった。悲しみにくれながらもクルーは解散し、私はショッピングモールに向かった。
母に頼まれていたものを買うためだが、同時に喪章も探さなければいけない。会社から付けるように指示が来ていた。
しかし、喪章はどこにも売っていなかったため、布屋に行くことにした。
日本語しか話せないおばさん2人がやっている店があった。私はなんとかコミュニケーションをとって、喪章の写真を見せて買おうとしたが、「ありません」とのことだった。
しかたないので布を買って作ろうと思ったが、1m単位でしか売っていないとのこと。
私の様子を不思議に思ったおばさんが「なにをするの?」と尋ねてきたので、うまく説明できなかった私は、国王陛下の写真を2人に見せた。
すると、おばさん2人は日本語でなにかを話し、いきなり泣き出した。ただただ「Sorry, Sorry」というばかりで、何十回繰り返したかわからない。大粒の涙をボロボロとこぼしながら日本語であれこれ喋っていたが、おそらく哀悼の意を伝えようとしたんだと思う。
その後、2人で泣きながら喪章を作ってくれた。
彼らもきっと私たちと同じように最愛の人を亡くした苦しみをわかっているのだろう。
(翻訳byDACO)

近年、国際的に多数の国と国交が開かれ海外旅行者が増加する中、各国が政治的背景を持って国交を保っていますが各国の国民は外国人をどう言う風に捉えているかは様々です。
日本に来られる外国人観光客ははたして日本ではなく日本人の事をどう見てどう感じているのか。
また私たちが海外諸国を訪れて現地の方は私たち日本人を見てどう感じているのか。
このエピソードをもってそう言う事を考えさせられました。
私たち一人ひとりの行動・言動をもって日本の印象を感じている方もいらっしゃるのだなと感じました。
私は今後の旅行先はもとより国内での振舞い方を考えさせられるきっかけになりそうです。